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【全文公開】モバイルボヘミアンとはなにか?

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自分のやりたいことを中心に生きたい、会社や場所に縛られたくないと思っていたぼくたちが、どうやって今のライフスタイルにたどり着いたか。

「身軽に、自由に生きたい」という、だれよりも強い想いがすべてのはじまりだった。

まず、ぼくたちはこう考えた。

その理想と「仕事」という現実をどう両立させればいいのか。それぞれ住みたい場所は決まっているのに、現地にはやりたい仕事はない。
だから、どうすれば好きな場所で生活しながら、好きな仕事ができるのかを考え抜き、気が遠くなるほどたくさんの、試行錯誤と創意工夫を打ち続けた。

結果、行き着いた答えは、「高度なモバイル・リテラシーを身につけ、自分を移動させる力(モビリティ)を最大限まで引き上げること」だった。

モバイル・リテラシーとは、「モバイルテクノロジーを武器にする力」のこと。
いつでも、どこにいても、だれとでも仕事ができる状態にするためには「デジタルデバイス×インターネット(=モバイルテクノロジー)」を使いこなすことが不可欠、ということにぼくたちは早い段階で気がついた。

だから当時、ぼくとナオさんは、猛烈に進化しはじめたiPhoneが牽引するモバイルテクノロジーを徹底的に研究するようになった。
このジャンルにおいては、お金と時間を投資することを一切ためらわず、だれよりも早く新しいものを手に入れては痛い目にあったり、アドバンテージを得たりしていた。

実験を重ねながら、いつも2人で励まし合い、お互いの体験や情報を交換し続け、ぼくたち独自のモバイルスタイルを構築してきた。
そんなトライアンドエラーを何年もコツコツと続けているうちに、旅するように暮らして、旅するように働くことができるようになっていたのだ。そして気づけば、自分たちが「大好きで心から楽しめること」そのものが仕事になっていた。

ここ数年のぼくの移動スケジュールはというと、ニュージーランド6カ月、日本3カ月、そのほかの海外3カ月というパターンが多い。たとえば2016年だと、計19カ国27都市を巡るという、まさに旅するように働き、生きた1年だったと言えるだろう。

自分を移動させる力、つまりモビリティを高めることで、ぼくたちは「自分の人生」を取り戻し、より自分らしい生き方ができるようになった。

ぼくたちはそこで初めて、「ボヘミアン」という言葉が本来持っている、解放的で、よりハイレベルな自由を手にすることができたのだ。それは、デュアルライフ時代、そしてノマドライフ時代よりも、さらに高い次元の、圧倒的な自由だった。

ただお金を稼ぐためだけ、食えるためだけに働くのではなく、得意なことや好きなこと、ライフスタイルそのものをコンテンツにして仕事をする。

会社員だったぼくたちが、まるてで「アーティスト」のように生きることができるようになるなんて、10年前は想像もできなかった。
そして、今わかったのは、こうやって蓄積してきたモバイル・リテラシーこそ、現代社会を生き抜くために必要な、サバイバル技術そのものだったということ。

モバイルボヘミアンの「モバイル」には複数の意味が込められているが、その一つは言うまでもなく、モバイルテクノロジーのことだ。
もiPhoneやMacBook、インターネットがなければ、ぼくはニュージーランド在住のただの釣り好きだし、ナオナさんはハワイに住んでいるただのサーファーだっただろう。

そして、「ボヘミアン」の語源は、「(ジプシーや放浪者のような人たちを指して)自由奔放に生きている人」というもの。
さらに、ぼくはそこに「古い慣習に囚われすぎず、自由な発想ができ、クリエイティブな思考を持つ人」、「世の中に流されずに自分の心や信念に従って生きている人」という解釈を加えている。

ここで繰り返し強調したい。

モバイルボヘミアンという生き方は、要はシンプルに「自分らしくいられる時間をできるかぎり長く持つための方法」であり、「仕事、表現、生活のクオリティを極限まで引き上ぎるための考え方」なのだ。
モバイルテクノロジーの進化によって、欧米でも日本でも働き方は多様化し、大都市から地方都市へ、都市部から自然豊かな場所への移住が増えている。その先で、まったく新しいライフスタイルやワークスタイルがどんどん生まれている。

ぼくたちは、いよいよ自分の働き方と生き方の両方を、トータルで真剣に考え直さないといけない時代に突入しつつあるのだ。
不要な常識や思い込みにいつまでも捉われていたら、決して新しい挑戦はできない。

もうすぐ、「仕事/生活/趣味」というように自分の人生を「フォルダ分け」すること自体に意味がなくなるだろう。
目覚めてから眠るまでの時間すべてを、できるかぎりやりたいことに費やす。それが可能となる時代、そんな未来の入り口にぼくたちはいるのだ。

時間を自分の意思でコントロールし、人生のすべてを「自分の時間」と捉え、自分自身をコンテンツとして表現活動をする「アーティスト」のように働ける人が、1人でも多く増えることを、ぼくは強く願っている。

そんなエキサイティングな生き方に挑戦できる、この「分岐点」のタイミングだからこそ、ぼくとナオさんはこの本を書くことにした。
失敗と成功、痛みと感動を繰り返しながら、少しだけ先を歩いてきた者として。その方法と流儀を、あなたに寄り添いながら、できるかぎり実践的に解説していきたいと思う。

「1人でも多くの仲間が増えてほしい」。そんな想いを込めて。

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