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#11 「湖畔から海辺へ水際シフト」NZキャンプライフで学んだこと⑥

未来の国からパラダイムシフトの朝
text&photo by Daisuke Yosumi
Reading Time:4m30s
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「ちょっとした風にも一喜一憂する。そんな、テントで暮らすようなライフスタイルって可能だろうか」

移住するまで、東京で働きながら10年以上そんな妄想をしていた。

そんなぼくが移住後、最初に選んだ暮らしはキャンプ場生活。
「湖畔」「Wi-Fi完備」「低料金での長期滞在可」という3条件を掲げて、たくさんのキャンプ場をチェックした。

そして、最終候補3か所まで絞り込むことになる。

1つ目は、Wi-Fiの出力が弱く、気に入った湖すぐのサイトでは電波を拾えなかった。
2つ目は、湖までわずか5メートルというサイトでWi-Fiも届いたが、長期滞在不可だった。

最終的に、すべての条件が揃っていた、3つ目のキャンプ場に決めることに。

そこは、数日のみ滞在可能な「ホリデー・サイト」と、長期滞在者用の「パーマネント・サイト」の両方があった。

ぼくが「ここだ!」と惚れ込んだ、もっとも水際に近い〝極上のサイト〟は短期滞在者限定で、長期滞在者の使用は不可。
ここのパーマネントの料金はとても安いこともあり、このような一等地は高い使用料を徴収できる短期滞在用で回したほうが、経営的には正解なのだろう。

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〈Photo & Model. Daisuke Yosumi in NZ〉

ダメ元で相談を持ちかけてみるも、当然NG。
でも、永年夢みてきた湖畔生活。ぼくは、あきらめずに交渉を続けた。

3か月以上の滞在を確約し、その半分を前払いしてもいいと伝えたうえで、ここに至るまでのぼくの〝湖を求めて歩んできた歴史〟と〝湖に暮らしたいという熱い想い〟を必死になって伝えたら、最後は笑顔で「OK!でも前払いはしなくていいよ」とウィンクしながら快諾してくれた。

なんともニュージーランドらしい対応だ。

これをもってぼくの、移住最初の生活場所は決定。
結局はここで、半年近く暮らすこととなる。

そして後に、3つほど隣の別の湖の、森の中に立つ一軒家に出合い、テントよりは少しだけましな、車輪のついた移動式「タイニーハウス」でのキャンプライフから、人並みの生活(?)へのシフトチェンジを遂げることになる(このあたりの経緯はバックナンバー参照)。

その引っ越し先は、原生林に囲まれた、原始の姿に近い自然湖。
布製のテントではなく、たとえ木造の住居であっても、この環境であれば、自然をすぐそばに感じることができる。

そんな、湖・森と共に生きるというライフスタイルも、早くも7年目(2016現在)。
「最初のマイホーム」であった我がキャンピングトレーラーはどうなったかをお伝えしておきたい。

ぼくらは当初、引っ越しのタイミングでこのトレーラーは売るつもりだった。
程度のいい中古を買い、それを綺麗に維持しながら使う。1年以内にオークションでうまく売却することで、最少の差額に抑えるという戦略だったからだ。

しかし、数か月間暮らしたうえに、自らの手でいくつものカスタマイズを施した、トレーラーへ強い愛着を抱いてしまったため、どうしても手放すことができなかった。

IMG_5561_Papamoa_Seaview

〈Photo. Daisuke Yosumi in NZ〉

しかしある日、自宅から車で1時間の距離にある海沿いに、素晴らしいキャンプ場を発見。
魚が釣れ、貝も採れるビーチが目の前にあり、例の3条件にも合致(「湖畔」ではなく「海辺」だけれど)。

ぼくは迷わず、そこにトレーラーを置くことに決めた。
そうすれば、湖畔と海辺を行き来する、奇跡とも言える〝水辺の2地域居住ライフ〟が可能になる。

しかし、そこには大きな壁が立ちはだかっていた。
これについては、また次号で触れてみたい。

このまま何回でも続けられそうだが、この「キャンプライフ・シリーズ」は今回でいったん締めにしたい。
でも、時々あの生活を思い出しては、また綴ってみたいと思う。

ソトコト紙面

本記事は、エコ&ソーシャル誌「ソトコト」2014年3月号掲載、四角大輔の連載記事Vol.11に加筆修正を加えた完全版です。
(当サイト掲載|2016年4月9日)

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