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#13 森の生活で〝あの感覚〟を取り戻す。

朝日新聞|持続可能な未来創造
Words by Daisuke YOSUMI
Reading Time:2m26s
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職場や家庭の人間関係、仕事のプレッシャーなどさまざまなストレスが社会問題化している日本は「高ストレス社会」といわれる。
その反動か、森林セラピーやアロマテラピーが注目を集めている。

ニュージーランドの原生林に囲まれた湖畔の自宅で、執筆などのクリエイティブワークをしていると、驚くほど集中力が高まる。
「脳がクリアになるだけでなく、体と精神も健康になると感じる」と、友人に話すと、否定はされないが、「森の中は気持ちいいものね」と、あいまいな答えが返ってくる。

いわゆる「森林浴」が気持ちいいという感覚は、誰もが抱く。
ただ、あくまで体感的なものだという枠を超えることはなかった。

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〈Photo. Daisuke Yosumi in NZ / この写真の真ん中あたりに湖畔の森の我が家がある〉

だが、近年、その効能が科学的に証明されるようになってきた。

「フィトンチッド」と呼ばれる、樹々が発する成分が、体に影響を与えているというのだ。
樹木から採ったアロマオイルにも含まれるこの物質は、リラックス効果があるだけでなく、集中力をも高めるという。
さらには、抵抗力と免疫力を向上させ、血圧の安定に寄与することも確認されている。

このフィトンチッドの例は、ぼくらの〝感じる能力〟や〝感性〟を、もっと信じてもいいと伝えてくれているのではないだろうか。

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〈Photo. Daisuke Yosumi in NZ / 家から森の中を抜け、湖に下りる庭の小道〉

「大切なことはね目に見えないんだよ」とは、『星の王子さま』に出てくる有名なフレーズ。
現代に生きるぼくらは、理論や科学の裏付けがないものは〝存在しないもの〟として処理してしまいがちだが、それでいいのだろうか?

「気持ちいい」「癒やされる」「感動する」といった、胸の奥から湧いてくるような〝感覚〟こそ、人間にとってとても大切なことなのだと、ぼくは信じたい。

本記事は、朝日新聞2014.3.29号掲載の連載「持続可能な未来創造」13に加筆修正を加えた完全版です。 (当サイト掲載|2016年11月15日)

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