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/ ARTICLE 3 Jan 2017

心を再起動して〝真のアーティスト〟に。【内なる声を聞き、自分を解放せよ。後編】

Words by Daisuke YOSUMI
Reading Time:17m2s
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▽シリーズ【内なる声を聞き、自分を解放せよ。】
前編:あなたはジブン何%?
中編:ノマドは目的じゃなく〝手段〟だった。
後編:心を再起動して〝真のアーティスト〟に。

--四角さんのもっとも好きなこと、ある意味の武器は「釣り」だと思いますが、人が1つの武器を身につけるためには、何をしたらいいのでしょうか。

どんな人でも何かしらの「強み」や「才能」を絶対に持っている。

10~20代という若い音楽アーティストのプロデュースに約10年携わり、9年ほど大学で講師をやって、数千人の学生たちと接してきたけど、例外は誰一人としていなかった。

会った人は全員、必ず何らかの強みを持っていた。しかも、それぞれが絶妙に違う強みをね。ぼくには、そんな個性が無数の美しいグラデーションのように見えるんだ。

でも、日本社会の閉鎖的な仕組みや、古くて間違った常識のために殆どの人が自分独自の才能を殺されてしまっていたり、忘れたり封印してしまっている。

「バランスよくやりなさい」と言われて、苦手を克服することに人生を費やしたり。「まわりにあわせなさい」と押し付けられて、自分を殺して我慢したり。
「お金にならなさそうだから」と、得意を伸ばすことを辞めてしまったり。

そんなことをしていたら、いつまでも自分らしい武器なんて身につくはずがない。それは〝努力のやり方〟を完全に間違えている。

安易に人にあわせるんじゃなく、孤立しても嫌われても、自分だけの「好き=武器」を追求し磨いていくことで、本当のチャンスや人生の転機を引き寄せられるんだ。

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〈Photo. Daisuke Yosumi in NZ from his home〉

〈01〉
心の声を拾って〝真の武器〟を手に入れよ。

ソニー・ミュージックに入社できたのも「釣り」のおかげだし、入社後、仕事に行きづまって身も心も壊れかけた自分を復活させてくれたのも「釣り」。

ぼくに理想のライフスタイルをもたらしたニュージーランドの存在を教えてくれたのも「釣り」。しかも今の自給自足ベースの暮らしでは、海や湖で釣る野生魚が食糧の大半を占めるようになり、移住後は釣り関係の仕事もするようになって、〝本気の遊び〟遂には収入にもなってしまった。

ぼくの人生をデザインしてくれたのは、なんと「釣り」だよ(笑)。

よく、「私には何もないです」って言う人いるけど、そんなことは絶対ない。それは、誰からもスゴイと思われるようなメジャーな能力でなくていいんだ。

小さなことでいい。しつこいけれど、ぼくなんて、たかが「釣り」だから。「釣りなんてお金にならないし、社会人として何の役にも立たないから」ってずっと言われてきたから。ずっとね。

 

〝それ〟を見つけるためにまずすべきことは、頭ではなく、自分の心で感じたことを大切にすること。

 

忘れられない思い出とか。

身内は笑うかも知れないけど、自分にとってはたまらなく好きなものとか。
仕事になるかわからないけど、とにかく夢中になれることとか。

そういった、自分の「内なる心の声」とまず向き合うことが大事なんだ。

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〈Photo. Taiga Beppu / Model. Daisuke Yosumi in NZ〉

ほんの些細なことでもいいから、「好き」や「気持ちいい」や「ワクワク」といった、小さな心の声を拾っていくことから始めて欲しい。それらはすべて、そういった〝症状〟として身体に表れるから。

自分の心と向き合う行為こそが「正しい努力」だとぼくは思っている。

この努力を続けることが、「自分らしさ」につながり「自分軸」を確立させる。

そして「自分の心と本気で向き合い続けること」こそが、あなたの「独創性やアーティスト性」を復活させ、「強みや武器」になっていくんだ。

--本の中で「疲れきった大人にならないために、自身の心に本気で耳を傾ける」と書いてあったのですが、いつごろ四角さんは大人になれたと実感したのですか?

正直いまでも、自分が大人になれたとは感じてない(笑)。

よく子供みたいとか、小学生みたいって笑われるけど、それは褒め言葉だと受け取ってる(笑)。

日本だと「大人しくなること=大人になる」と考えられているよね。
その価値観に違和感を感じるんだ。

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〈Model. Daisuke Yosumi in NZ in front of his home〉

〈02〉
〝本気で夢中になれること〟だけ追い求めよ。

『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』

の表紙を赤ちゃんにしたのは、「変に背伸びして大人になろうとしなくていい。一番パワフルでクリエイティブに生きていたあの頃を思い出そうよ」っていうメッセージを伝えたかったから。

赤ちゃんの頃に、誰もが持っていたあの強烈な好奇心や、周りの目を気にせずに行動し表現できるあの強さ、そしてあのまったく迷いのない、あの〝アーティスト状態〟を再起動させてみない?って言いたかったんだ。

あと、もう一つ意味がある。

 

人は、何も持たずに裸で生まれて、何も持たずに土に還っていく。

 

帯の見返しに入っている「本来無一物」という禅の言葉は、そういう意味をあらわす禅の言葉。

それを、赤ちゃんのビジュアルを通して伝えたかった。

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あの世に持っていけない地位や名誉とか、土に還らない金銀財宝のためだけに人生を費やすなんて、もうやめにしようって言いたかった。ぼくらが生まれた時は、何も持たずに全裸だったんだし。

所有したり、身にまとったりするモノではなく、もっとも優先すべきは、魂に刻み込めるほどの「深い体験」なんだ。

なぜなら、地位やお金はいつか価値がなくなるし、モノはいつか壊れたり、いつか必ず朽ち果てるよね。でも、体験やスキルって一生なくならない。もしかしたら、肉体が滅びたあとも、それが刻み込まれた魂とともに、永遠に生き続けるかもしれない。

この言葉と表紙の写真には、「自分にとって本当に大切なこと、人生をかけて本気で夢中になれることだけを追い求めて生きてみない?」というメッセージを込めたかったんだ。

--人と人との関係というのは、パズルのピースのようだとおっしゃっていましたが、そのピースが組合わさらないことはあるのですか?

すべてのピースは、絶対に組み合わさると信じている。本気で。

ただし、人と比べて自分が違っていることを気にして、本来のカタチを削ってしまったり、押し込めてはダメ。

元のままの「いびつな形」のままだったら、その隙間に「うまくハマる他のピース=仲間」と出会えるはずだったのに、自分の姿を変えてしまったために、その仲間との貴重な出会いを逃してしまうんだ。

この意味が理解できない人はぜひ、このぼくのエッセイ『人は誰もがアーティスト』を読んで欲しいな。

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〈Photo. Shotaro Kato / Model. Daisuke Yosumi in NZ〉

〈03〉
〝尖った部分〟こそ大切に守りぬく。

確かに、かつては、周りに自分を合わせないと生きれないくらいの時代があったと思う。

当時は、人間関係は〝リアルな世界のみ〟で、家族、学校、会社、地元といった、本当に狭い範囲だけに限られていたから。

でも時代は変わった。ブログやSNSなどのセルフメディアの発達で、自分の本来の〝いびつな姿〟や〝尖った部分〟をさらけ出しやすくなった。

そして、ネット上でさらけ出せば出すほど、そんな自分のいびつなピースにあった、世界中に散らばる仲間や情報、仕事に、どんどん出会えるようになってきている。

尖った部分を、大切に守り抜くこと。そして、恐れずそれを表現・発信すること。

いびつな形そのままに自分を磨き上げることと、それと人に伝えることにエネルギーを注いでほしいんだ。それこそが、ぼくらがすべき〝本当の努力〟なんだ。

--社会の常識というのは、人によって違っていると思います。やはりどんなときでも、疑う心を持たなければならないのですか?

「常識は18歳までに収集した偏見のコレクションである」という言葉を、アインシュタインが残している。

でも、常識のすべてを否定せよ、と言いたいわけではない。

親や教師、上司とか先輩などの、上の世代から「常識」として押し付けられることを「盲目的にうのみにする思考」を、捨てて欲しいだけなんだ。

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〈Photo. Shotaro Kato / Model. Daisuke Yosumi in NZ〉

〈04〉
〝小さな声〟に耳を傾ける勇気を持とう。

だから、「常識だ」「絶対に正しい」と強制しようとする人がいたら、「それって本当かな」と、まずは一度〝自分の心〟に問うてみて欲しい。そして「なぜそれが常識なんですか?絶対なんですか?」と聞き返してみてもらいたい。

ほとんどの人が、ちゃんとした答えを戻せないだろう。もし、心から納得できる答えが返ってきたら、きっとそれは真実なのだと思う。

でも「あれ?それってオカシクナイ…?」
というような〝違和感〟をわずかでも感じたら、その感覚を信じて欲しいんだ。

でも多くの場合、ここで脳が邪魔をして「いや、この人やみんなが正しいって言ってるから、正しいに違いない」となってしまう。

 

ここで大切なのは「頭」で考えないこと。

頭はすぐに洗脳されてしまうけど、「心」は決して他人に侵されることはないから。

すぐに結論を出せなくてもいい。

誰かの都合で勝手に作られた、意味のない常識に人生が振り回されるなんてバカらしいよね。大切なのは自分の「心」でちゃんと感じ取ること。

そして、心が受け取るちょっとしたインスピレーション、つまり小さな声に耳を傾ける勇気持って生きて欲しいんだ。

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〈Model. Daisuke Yosumi in NZ〉

--四角さんは誰もがアーティストとおっしゃっていますが、音楽アーティストや起業家が共通して持っているのはなんだと思いますか?

繰り返しになるけれど、この世に生まれた以上、起業家やミュージシャンに限らず、人は誰でもアーティスト(表現者)だと思っている。

音楽やダンス、絵や写真といった芸術のカテゴリーで表現する人だけがアーティストではないんだ。

その僕が言う「アーティスト性」を別の言葉で置き換えると、「その人らしさや絶対個性」が一番近い。

そのアーティスト性が高い人の一つの特徴として、好みがはっきりしているという点を挙げられると思う。

「これが好き」「あれがやりたい」「これを食べたい」「こういう人に会いたい」「こんなメッセージを伝えたい」といった、〝ジブン自身〟を24時間365日表現しているんだよね。

尊敬する連続起業家で、友だちの家入一真が「起業は表現活動の一つ」と言っているけど、そのとおりだと思う。

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〈Model. Daisuke Yosumi in NZ〉

〈05〉
生きること自体が〝アーティスト活動〟である。

ぼくは大学講義でいつも、「生きること自体が表現活動」というメッセージを伝えている。

もっと言うと、「働くこと=人のために何かを行うこと」は、さらなる〝高次の表現活動〟だと思っている。

その手法として、起業、会社員、主婦(主夫)、フリーランス、バイト、ボランティアと無数の形態があるけれど、これらすべてが表現活動になる。

人のために動いて生み出したもの、創造したものは全てが作品、というのがぼくの信念。たとえそれが収入に直結していなくても、誰かの役に立っていれば作品になる、というのがぼくの考え。

レコード会社時代、ぼくはいつもアーティストに「音楽は創って終わりじゃない、それを人の心に届けて初めて作品になる」と言っていた。せっかく苦労して創っても、届けるべき人に届けないと、どんな素晴らしい曲も意味をなさない。届いた先で何かの化学反応が起きて初めて、その音楽に意味が生まれはずから。

音楽に限らず、雑務や企画書、家事や炊事だって表現。自分で創るウェブサービスやアプリはもちろん、書類や会社だって作品。

誰かのために行動するということは〝ジブン〟を表現すること。つまり、すべてがアーティスト活動といえる。

 

ぼくの夢は、日本中の10代20代全員を「アーティスト」にすること。

ぼくの言葉、著書、トークライブなど、なんらかの形でぼくに触れる人全員のクリエイティビティを引き上げたいと思って活動している。

世の中をいい方向へ変えようとする学生、気持ちを元気にしてくれるシンガーソングライター、社会問題を解決するアイデアを持っている起業家の卵、人のために本気で働く肉体労働者など、高いアーティスト性を持つ若者に出会えたら、引き続きぼくの人脈やノウハウ、チャンスや資金を惜しみなく投資させてもらいたいと思っている。

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〈Model. Daisuke Yosumi in NZ at his terrace〉

--では、最後にメッセージをお願いします。

 

人は生まれながらアーティストであり表現者。

 

しつこいくらう何度でも繰り返し言い続けたい、ぼくのメインメッセージ。

生きるということ自体が表現活動であり、この世に生を受けた人なら、誰もが呼吸をするように〝人生という作品創り〟をしている。

学生にせよ、起業にせよ、会社に入るにせよ、主婦にせよ、形が何であっても、生きること自体全てが、大切な表現活動。

「ちょっと待って、みんなが表現者!?ありえない」と思ったあなたも、一度その〝頭の余計な邪魔〟である「思い込み=縛り」を横に置き、少しだけ勇気を持って、あなたの心の声を聞く努力をして欲しいんだ。

そして〝ジブン自身〟を解放してみて欲しいんだ。

まずは1日だけでいいから。
1日くらい騙されてもいいでしょ?(笑)

「自分にも四角さんが言うようなアーティスト性や、オリジナルな才能が眠っているかもしれない」と信じて、周りの目は気にせず、周りの意見は無視して〝自分自身の心〟と〝目の前のこと〟に集中してみること。

そうやって、あなただけのアーティスト性が見つけられたら、ぼくにそれを見せて欲しい。それをぼくが本気で、さらに伸ばしてみせよう。

▽シリーズ【内なる声を聞き、自分を解放せよ。】
前編:あなたはジブン何%?
中編:ノマドは目的じゃなく〝手段〟だった。
後編:心を再起動して〝真のアーティスト〟に。

本記事は、ReLIfe掲載の記事に、大幅な加筆修正と再編集を加えた完全版です。(当サイト掲載|2017年1月3日)

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