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/ ARTICLE / 4dsk.co記事 23 Nov 2016

世界は今この瞬間もピースで美しい。だからぼくも心のままに、四角大輔さんと共に【後編】(シリーズ「インターン★レジェンド」大河編)

インターンレジェンド #01
Words by Taiga Beppu
Reading Time:17m24s
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世界は今この瞬間もピースで美しい。だからぼくも心のままに、四角大輔さんと共に【後編】(シリーズ「インターンレジェンド」大河編)

前編はこちら。

四角大輔さんと、『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』という本で初めて出会い、そこからインターンをするに至った約1年間。
そして、それから2年半経った今、ぼくは大輔さんのアシスタントプロデューサーになった。

「いつも何をやっているの?」と友達によく聞かれるのだが、説明するのは簡単ではない。
大輔さんの紹介をしていたら、そっちに夢中になってしまい、気づいたら説明半ばで別の話題に移ってしまっている(笑)。

「四角大輔」というアーティストのプロデュースと、大輔さんが携わる仕事のクリエイティブまわりのアシスタントを行っている。
大輔さんと一緒に〝人の心を動かす仕事〟という名の最高の「遊び」。

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〈Photo. Taiga Beppu in NZ / 大輔さんが所有する、自由の象徴ともいえるキャンピングトレーラー。いつも海辺に駐めっぱなしで、二つ目のクリエイティブ基地として使っている〉

「これからおれのクリエイティブの相棒になってくれない?」

今年の2月の初めのこと。
2年半前に、インターンの誘いを受けたときは本田直之さんの六本木オフィスだったが、今回は大輔さん行きつけのカフェだった。

インターンは何の迷いもなかったが、このときは、さすがに2、3分ほど考えてしまった。
大事なときほど頭で考えても無駄なことをわかっていながら。

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〈東京のクリエイティブアジトにて打ち合わせする様子〉

「大輔さん、ぼく日本に帰りたいです」

不思議なことに、大輔さんを絶対に信頼できると確信したのは、ぼくが日本を離れていた約1年間にある。

ぼくは、2年前(2014年8月末〜15年6月末まで)、デンマークの首都コペンハーゲンに、大学の制度を利用して交換留学をしていた。
その間に、2〜3ヶ月に1回のペースでSkypeで、いろんな相談に乗ってくれていたのが大輔さんだった。

もともと小学校の5年間を父親の海外転勤で、イギリスで過ごした経験があったため、英語もそれなりに話せるし、海外での生活に対しては何の抵抗感もなかった。
渡航前日まで慌ただしいスケジュールを消化し、旅に行く感覚でスーツケースに荷物を詰め込んで北欧の小さな国へと飛んだ。

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〈デンマークでの留学生活の様子〉

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〈Photo. Taiga Beppu in Denmark / 街並みが美しい首都コペンハーゲン〉

留学生活は期待どおり楽しかった。最初は。
デンマークという21世紀型国家の教育を受けながら、多種多様な国の学生と英語で議論する。
授業が終われば友達と話したり、ホームパーティーしたり、夜は遊びに街に繰り出したりする日々。
誰もが想像する「留学っぽい生活」は楽しかったが、そんな生活も2ヶ月を経った頃にはすでに飽き始めていた。

海外は慣れていたが、一人暮らしは初めてだった。
料理もできなければ、掃除や洗濯さえままならない。
それに加えて、スーパーに行けば商品はすべてデンマーク語。

LINEやTwitterを見れば、ぼくのいない日本という世界でいつも通りの日々が繰り返されている。
追い討ちを立てるように、中高の部活の後輩が海で遭難して亡くなったことを知り、ぼくは途方もない孤独感と虚無感に襲われた。

「もう日本に帰ろう」

本気でそう思っていた。

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〈Photo. Taiga Beppu in NZ / 大輔さんのセカンドハウス兼オフィスの近くにそびえる山から見下ろす風景は圧巻〉

そんなときに頭に浮かんだ、大輔さんの顔。
すぐさまLINEでSkypeのお願いをすると、すぐに快諾してくれた。

「最初は留学が楽しかったんですが、もうすでに飽き始めていて。それと、どうしてもさみしくて、もう日本に帰りたくって。大輔さん、ぼく日本に帰りたいです」

もじもじとした言葉には自信がない。
今思えば、相談というより、帰国を後押ししてもらいたかったのだと思う。

「大河、その決断は早すぎだと思うよ」

ちょっと突き放された気がして、ぼくは黙り込む。

「今は頭で考えちゃダメ。SNSもノイズだから全部シャットアウトしたほうがいい。大切なのは、心。気になったカフェとか、心に引っかかっている場所に行くとか、とにかく〝やってみたいな…〟と思えること、すべてやってみな。あとで、やればよかった…って後悔しないために」

考えてみると、ぼくは今まで受け身になって留学を楽しんでいたが、それが飽きてしまってからは自分から楽しもうとはしていなかった。

「俺は普段、がんばれって言葉は言わないんだけど、今日は何年ぶりかに言うことにする。」

「大河、がんばれ。」

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〈Photo. Taiga Beppu in Denmark / 留学中の自分の部屋。いつもこうやってSkypeをしていた〉

最初に心に浮かんだのは、サッカー、だった。
その翌日の授業後、ぼくはずっと気になっていた近所のサッカースタジアムを訪ねた。

コンコンとオフィスのドアをノックして中に入り、一言。
「ぼくは日本からやってきた学生なんですけど、ここでサッカーやらせてください!」

すると、
「オッケー!明日の夜18時に、あそこのロッカールームにサッカーシューズを持ってきてね」

おもしろいほど融通が利きすぎるデンマーク人(笑)。
こうしてぼくのデンマークのサッカー生活が幕を開けた。

同時に、デンマーク2部リーグのプロサッカーチームの下部組織のチームだったことも判明。

ぼくは幼稚園からサッカーを始め、中学も高校も週6日、毎朝5時半には起床して部活に明け暮れる、根っからのサッカー少年だった。
もちろん将来の夢はずっと「プロサッカー選手」。

そんな夢が再びコロッと目の前に現れた。
大輔さんにSkypeでアドバイスをもらい、その2日後には、目の前にプロサッカー選手への道が。

デンマークでの生活は、唐突に好転し始めた。

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〈Photo. Taiga Beppu in Denmark / サッカー選手に本気でなろうと思っていた日々〉

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〈Photo. Taiga Beppu in Denmark〉

ぼくの最高のプロデューサー。

無事入団試験に合格し、下部組織に合流を果たした数ヶ月後。思いもよらない一報が。

「タイガ、明日の練習も、来週の試合もなくなった。チームは解散だ。すまない」

事情を確かめるべく、オフィスに事情を聞きに行くと、どうやら下部組織は経営破綻し、解散という結論に至ったらしい。
新たなチームを紹介してくれると言ってくれたが、ぼくはうつむいたままその場を後にした。

異国の地でサッカー選手になるというあまりにも壮大な夢は、あっけなくぼくの手からこぼれ落ちた。
大学もこれから新学期を迎えるが、留学生はまた新入生の歓迎会が行われるようで、また同じことの繰り返しだ。

「サッカーはこういう事情でなくなって、学校もあんまりワクワクしなくて……」

ぼくはまた大輔さんにSkypeで相談していた。
事情を話しながら、ぼくはまた自信のない言葉を並べている。

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〈Photo. Taiga Beppu in NZ / ニュージーランドの朝焼けが忘れられない〉

「そんないま、大河は、何をやりたいと思う?心からやりたいことってある?」

なぜ大輔さんはいつもこんな的を得た質問ばかりをしてくるのだろうか。
グサッと心に刺さるような言葉に、自分でも驚くようなことが口からこぼれた。

「デンマークのことが知りたいです」

あまりにもしっくりときたその言葉は、雲がかった空から一筋の光のようにぼくを照らした。

「よし、決まり! じゃあさ、大河は英語も話せるし、インタビューして記事も作れるし、デンマークのイケてる起業家たちをインタビューしまくるサイト作ってみるのはどう?起業家を目指す大河にとって最高のヒントが得られるのでは?」

聞いた瞬間にやりたいと心から思った。
サッカーに導いてくれた前回のアドバイスも最高だったけれど、今回のプロデュースはもっと最高だった。

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〈Photo. Taiga Beppu at Christiania, Copenhagen / ぼくが大好きなデンマークの場所、クリスチャニア〉

「起業家に特化しても面白いかと思ったんですが、自分がイケてると感じた人を、ノンジャンルでインタビューしたいなって。どう思いますか?」

「めっちゃいいと思う。それでいこう!」

やると決まれば、話は早い。
サイトを作りながら、デンマークについて徹底的に調べ上げ、イケてる人のドリームインタビューリストを作成。

いざ始めてみると、やることはかなり泥臭くて作業はたいへんだったが、最初のとっかかりを掴み、なんとか有名農家にインタビューを実現すると、それがあまりに面白くてぼくはデンマークに改めて、心底から惚れ込んだ。
(後日、ぼくはそこで数日間泊まり込みで農業インターンした(笑))

そんなインタビューを淡々と20以上重ねて、わかったこと。

「デンマークは情報化がさらに進んだ社会の、一つのロールモデルになり得る」

「共生」という概念で形作られたこの世界一幸せな国は、どこまでもピースで、過度な競争から一線を画しながら、穏やかな瞳で向かうべき未来に向けてどっしりと腰を据えている。

いつしか、ぼくはデンマークが大好きになっていた。
そして、その瞬間、大輔さんはぼくの最強のプロデューサーだと気付いたのだった。

※本サイトは現在も運営中。こちらから。

Photo of restaurant patios along Nyhavn in Copenhagen, Denmark.

そして、アシスタントプロデューサーへ。

帰国して、成田空港から真っ先に向かったのも大輔さんのもとだった。

そして、その日から大輔さんのカバン持ち(付き人)をし始めた。
大輔さんは物が少なくて、人にペコペコされるのが嫌いだから、ぼくに持たせてくれるカバンは実際にはなかったのだけど(笑)。

ここにぼくの大輔さんとの仕事の年表を紹介したい。

2014/06〜08 インターン初期
(デンマーク留学期)
2015/07〜08 付き人
2015/09〜16/01 四角大輔主宰・会員制コミュニティのサポート
2016/02〜 四角大輔アシスタントプロデューサー

「四角さんって、ぼくが想像していた四角大輔像とぜんぜん違う」

これがぼくのインターン初日の印象だった。

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〈Photo. Taiga Beppu in NZ / 大輔さんの自宅の目の前の湖の、湧き水が溢れ出しているスポット。水がどこまでも透き通っていた〉

大輔さんを「ノマドっぽい人」というくくりで見ていたぼくは、なんでも一人で仕事をして、好きなことをしてサバイバルしている人だと思っていた。

もちろんそうなのだけど、大輔さんには「T4」という名のクリエイティブチームがあった。
大輔さんは一人なようで、じつはチームのリーダー的な存在でもあり、多くの仕事やプロジェクトはそのチームで行われていることを知った。

そこで初めてわかった。
インターンというのは、「T4にインターンするんだ!」と。

でも、大輔さんだけでなく、この「T4」というチームもまた、なかなかつかみどころがない(笑)。

そもそも「T4」は法人ではなく、複数の会社で回っている。
オフィスではオーガニックなご飯をメンバーが交代で作り、一緒に食卓を囲む。
大輔さんが帰国するときは、ほぼ必ず一日は泊まりに来てクリエイティブ合宿をする。

お互いの信頼だけで成り立つこのチームは、一つの理想の社会だと思う。
仕事の面でも、フラットに意見できるため、いつだって建設的な話し合いができる。
もちろん、南半球にいたり、世界中を移動し続けてる大輔さんとだって、LINEやSkypeを介して、いつだって連絡を取りながら。

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〈東京のアジトにて、当時のT4全員集合!2016前半のころ〉

美しい世界とともに、心のままに。

ぼくはピースという言葉が大好きだ。
もちろん世界平和といった意味にもなるし、もっと日常に落とし込めばピースフルな(=居心地のいい)時間とも使えるし、日本の「和」のような意味合いさえある。

そして、ピースな場所には、「共生」という概念が常に存在している。

ここまで読んでいただいた方には、ぜひぼくの一番お気に入りの大輔さんの記事「人は誰もがアーティスト」を読んでいただきたい。
そこにも、大輔さんが目指す「共生」の世界の話が出てくる。
ぼくはデンマークに行って気がついたけれど、大輔さんは冒険や森の生活という圧倒的な大自然の中でそれを感じたのだそう。

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〈Photo. Taiga Beppu in NZ〉

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〈Photo in NZ / 早くもここに戻りたい (笑)〉

ぼくはただ、愛に溢れた大輔さんのことが大好きだから、世界の一人でも多くの人に知ってもらいたい。
その先には、愛に溢れた、ピースな未来が待っている。

ぼくは大輔さんのプロデューサー。
同時に、大輔さんはぼくの最高&最強のプロデューサーでもある。

後編を書いている今は東京だが、野鳥の鳴き声と共に眺めるあの湖の朝焼けや、カフェのテラス席でおしゃべりをする幸せそうな人々の笑顔は、今でもふとしたときに頭によぎっては感覚が蘇ってくる。

世界は今この瞬間もピースで、美しく、愛おしい。
それを教えてくれたのも大輔さんだった。

ぼくもそんな存在であり続けたい。
頭ではなく、心のままに。

▽クリエイティブインターン募集のお知らせ

現在、四角大輔主宰のクリエイティブ集団《T4》ではインターンを募集しています。
(申込〆切:2016年11月25日13時)
(四角大輔による面接は27日@都内にて)

詳しくはこちらから!

インターンレジェンドとは、四角大輔主宰クリエイティブ集団《T4》でこれまでインターンとして際立った活動をした仲間たちのこと。 このコーナーでは、彼ら彼女らの手によって執筆された記事を公開していきます!

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